
蕎麦湯とは何なのかというと、更科粉とか一番粉いう蕎麦の中心部の粉を使う事が多い打ち粉(花粉)が湯に溶けたものが殆んどです。
開店間もない時間に蕎麦湯を注文しても、とろみの付いた蕎麦湯が出てくる店もありますが、その場合はゆで汁に蕎麦粉や打ち粉を溶かして出しているようです。
うどんの打ち粉には片栗粉を使いますが、蕎麦の打ち粉に小麦粉や片栗粉を使う事もありますが、その場合は蕎麦湯とは言えず、客に出せないと思います。
蕎麦とうどんと両方出している店で、同じ釜で茹でている場合も蕎麦湯は出せないでしょう。
通常は蕎麦を食べ終わった後に蕎麦湯が出てきますが、松江ではお茶がわりに蕎麦を食べる前に蕎麦湯が出てくる店もあります。
一般的には、蕎麦もうどんも一度水で洗いますが、これは汚いから洗っているのではなく、ぬめりを取ったり水で締めるための作業です。
出雲蕎麦の「釜揚げ」は、蕎麦湯(ゆで汁)に蕎麦が入って出てきますが、知らない人は驚くようです。
讃岐うどんの「釜揚げ」もゆで汁に入って出てきますし、「釜抜き」は水で締めないでかけにして出してくれます。
讃岐では、釜揚うどんと一緒にでてくるゆで汁を飲む人もいるらしいし、パスタのゆで汁もソースのとろみの調整に使われます。